人形劇「カスパールとペッツィ(Kasperl und Pezi)」と紡ぐ、ウィーンの世代を超えて共有される文化体験

オーストリアのKasperl(カスパール): 伝統的な人形劇の世界 

オーストリア人の夫と4歳の娘と共に、夫の幼少期の思い出が詰まったWiener Urania劇場を訪れ、カスパールの魅力的な世界に浸ってきました😊劇場に足を踏み入れた瞬間、なんだか懐かしい座席の雰囲気と子供たちの熱気と興奮に包まれた空間に引き込まれます。


歴史と伝統 

Kasperl(カスパール)という名前は、ドイツ語圏で広く知られる道化師のキャラクターに由来しています。特徴は、独特の衣装と大きな顔、そしてユーモアに溢れた性格です。カスパールは通常、悪者や他のキャラクターとのやり取りを通じて物語を展開し、観客を笑わせる役割を果たします。このスタイルの人形劇は、18世紀初頭から続いており、オーストリアでは特にウィーンやザルツブルクで人気があるようです。カスパールの物語は、しばしば道徳的な教訓を含みつつ、楽しいエンターテインメントとして子供たちに親しまれています。

<中央左の茶色い洋服の男の子がカスパール>
<登場する様々な愉快なキャラクターたち>


講演内容

劇場に一歩足を踏み入れると、そこには不思議な世界が広がっていました。扇状に広がる客席は、孫を連れた祖父母や、父母と訪れた子供たちで満席。素朴ながらも魅力的なステージと客席の距離は驚くほど近く、まるで物語の中に引き込まれるかのようです。
<中央ホール>

主人公カスパールと、その親友である熊のペッツィを中心に、冒険と笑いに満ちた物語が繰り広げられます。カスパールの機知に富んだ言動や、ペッツィとの愉快なやりとりに、会場は終始笑いの渦。さらに、観客参加型の演出が物語をより一層盛り上げます。子供たちは声を合わせてカスパールを助けたり、足を踏み鳴らしたりと、まるで自分たちも物語の登場人物になったかのように積極的に参加していました。

娘も夢中になって声をあげ、物語の一部となっていく様子には、親として深い感動を覚えました。季節や時期によって異なるストーリーが用意されているそうで、何度訪れても新鮮な体験ができるのも、このカスパール劇場の魅力の一つでしょう。


チケット入手方法とロケーション

公演は主にWiener Urania劇場(Uraniastraße 1, 1010 Vienna)で行われています。チケットは公式サイト「Ticket」タブから日程と席を選択して購入できます。価格も10€程度とリーズナブル!

<Urania劇場>


世代を超えて共有される文化体験

夫曰く、「カスパールとペッツィ(Kasperl und Pezi)」の人形劇は、単なる子供向けエンターテイメントを超えたオーストリアの文化遺産、楽しみながら道徳的教訓を学べ、教育的価値も高く評価されている、とのこと。また、地域の祭りやイベント、教育機関での公演など、社会に深く根付いた存在となっているようです。ウラニア劇場での公演は、4歳以上の子供たちを対象としていますが、実際には全ての年齢層が楽しめる内容でした。大人も子供も一緒になって笑い、時には主人公たちに声援を送る。そんな温かい雰囲気が特徴でした。

<街中でカスパールのバンを見かけることも>


かつて子供時代Kasperlを楽しんだ大人たちが、今度は自分の子供や孫を連れて劇場を訪れる。そして将来、彼らが自分の子供たちを連れて来る。

そうして世代を超えた文化の継承が、この小さな劇場で静かに、しかし確実に行われている。

素敵だな~、と感じました🥰


Grüß Gott

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コメント

kay さんの投稿…
Das ist eine wunderbare Tradition👏👍
Yuri さんのコメント…
趣のある劇場で上演されて歴史もあって、親も子もそれぞれ思い出になって楽しめるのが素敵だね!
Frauクラーサ さんの投稿…
Kayさん Danke schön!
Frauクラーサ さんの投稿…
Yuriさん、ドイツ語初級者のワタシでもなんとか楽しめました w