オーストリア東部ブルゲンラント州はハンガリー国境に近い場所位置する人口2000人ほどの小さな町、ルスト (Rust) 。この町は「コウノトリの街」として知られ、毎年多くの観光客を魅了しています🐦
<夕暮れのルストの街>
コウノトリの楽園
ルストの最大の特徴は、コウノトリです。毎年春になると、100羽以上のコウノトリがアフリカからこの町に戻ってきます。町中の屋根や煙突には丸いコウノトリの巣が見られ、その光景は圧巻です。近づいてみるとカタカタカタとくちばしをカスタネットのように叩いて、よく響く音を立てます。
<近くで見ると結構大きい巣!>
歴史ある街並み
ルストは16世紀から18世紀にかけて建てられた美しいバロック様式の建物が多く残っています。特に、中心部にある市庁舎や教会は必見です。
ワインの産地
ルストは良質なワインの産地としても有名でDAC指定を受けています。特に甘口白ワイン、「ルスター・アウスブルッフ」で有名です。ルスター・アウスブルッフは、貴腐菌(ボトリティス・シネレア)の影響を受けたブドウから作られるデザートワインの一種です。ノイジードル湖周辺の微気候は貴腐菌の発生に最適で、ブドウの糖度を高めます。ルストには多くのワイン酒場(ホイリゲ)があり、訪問者は地元のワインを試飲できます🍷
<ホイリゲの入り口には「営業中」の目印、松の枝🌿🍷>
ノイジードル湖
ルストはオーストリア最大の湖であるノイジードル湖の西岸に位置し、暖かくなると泳いだり、SUPを楽しんだり、湖の周りでサイクリングやセーリングなどのアクティビティを楽しむ人々の姿が見られます。
伝統的なイベント
毎年6月には「コウノトリ祭り」が開催され、町全体がお祭りムードに包まれます。また、11月には新酒ワインを祝う「マルティーニ祭り」も行われます。
コウノトリの姿を間近で見られる珍しい体験と、のどかな雰囲気を求めて、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか😀
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