幻想的な朝のフェルトキルヒへ
用事があり、オーストリア最西端に位置するフォアアールベルク州の中世都市・フェルトキルヒ(Feldkirch)まで足を伸ばしてみました。スイス国境のすぐそば、高くそびえる山々に抱かれたこの街は、静寂と歴史が息づく特別な場所です。朝の霧が街全体をやさしく包み込み、まるで時間がゆっくりと流れているかのような幻想的な雰囲気に心を奪われました。
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| ▲霧と山に包まれ幻想的な風景 |
石畳の旧市街と地元の温もり
石畳が続く旧市街には、パステルカラーの愛らしい建物が並び、地元の人々が集うカフェやベーカリーが軒を連ねています。観光地というよりも、小さな街にそっとお邪魔しているような、そんな温もりが街全体に漂っています。
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| ▲旧市街の街並み |
シャッテンブルク城からの眺め
街のシンボルは、高台にそびえる中世の城塞、Schattenburg(シャッテンブルク)。お城から見下ろすと、迷路みたいに広がる街並みがとても印象的です。旧市街の中心には、聖ニコラウス大聖堂(Dom Sankt Nikolaus)が静かに佇んでいます。尖塔の凛とした姿は、地元の人たちの日常に、自然に溶け込んでいるようです。
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| ▲街の中心から見えるシャッテンブルグ |
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| ▲丘をの登り、シャッテンブルグに到着 |
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| ▲お城から街に続く階段 |
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| ▲お城から見下ろすと、迷路みたいに広がる街並 |
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| ▲聖ニコラウス大聖堂(Dom Sankt Nikolaus) |
地元で愛される老舗ビール「Mohrenbräu(モーレンブロイ)」
1784年創業のモーレンブロイは、もともと小さな手作り醸造所から始まり、地域とともに歩んできた歴史あるブランドです。
フェルトキルヒ近郊を拠点に、日々の食卓に寄り添う“飲みやすい一杯”を作り続けてきたモーレンブロイ。日本のクラフトビール好きには「少し軽めかな?」と感じるかもしれませんが、この“軽さ”こそが地元流。料理の味を邪魔せず、毎日の食事に自然と溶け込む、そんなビールです。
最近では、リユース瓶を使ったり、醸造所の省エネ化に取り組んだりと、サステナビリティにも力を入れています。伝統を大切にしながら、ちゃんと未来のことも考えている、その姿勢がまた地元の人たちに愛される理由なのかもしれません。
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| ▲フォアアーベルグ州のDornbirnという街の中心でもモーレンブロイのトラックを発見! |
モーレンブロイのロゴをめぐる地域の議論
そして、もうひとつ。モーレンブロイのロゴについても、地域でさまざまな議論が続いています。モーレンブロイのロゴには、かつて「ムーア人(アフリカ系の人物)」のシルエットが使われてきました。これはブランドの長い歴史の中で定着したデザインですが、近年、ヨーロッパ各地で歴史的なシンボルや表現について見直しの動きが強まる中、このロゴも議論の対象となっています。
「伝統を守るべき」「時代に合わせて見直すべき」と、さまざまな声があり、今も対話が続いているそうです。ビールのロゴひとつにも、地域の歴史や価値観が深く関わっているのだと感じました。
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| ▲昔のロゴがそのまま残っている看板を発見 |
散策の終わりに、地元の一杯を
石畳の旧市街を歩き、シャッテンブルクから街並みを眺めたあとは、地元の人たちに混じってビールを一杯。そんな時間こそが、フェルトキルヒの魅力を一番感じられる瞬間かもしれません。もしフォアアールベルク州に立ち寄る機会があれば、ぜひ現地で一杯味わってみてください。肩の力が抜けるような、あたたかい“ローカルビール文化”の空気を感じられるはずです。
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| ▲ビールで乾杯! |
Grüß Gott❤

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